7日、スポーツメーカー・ミズノが大阪府貝塚市で「ミズノやきゅう体験イベント」を開催。講師にメジャーリーガーの前田健太投手(PL学園出身)、今永昇太投手(北筑出身)、ラーズ・ヌートバー外野手が参加した。
まだ野球をやったことがない、野球チームやスクールに加入していない子どもを対象にした同イベント。約10倍の倍率から抽選で選ばれた4歳から小学4年生まで45人の子どもが参加した。
準備運動では前田が投球前にルーティンとして行っている「マエケン体操」を披露。子どもたちも真似をするように肩を回すと、その後はキャッチボールやバッティングなど野球の基本となる動作を体験。講師の3人がお手本を見せる場面もあり、子どもたちは憧れの眼差しで見つめていた。
選手への質問タイムでは「誕生日はいつですか?」といったところから、「どうしたらホームランが打てるようになりますか?」といった野球に関する質問まで多岐に渡った。
その質問に対して「とにかく練習が大事」と話すなど、質問1つ1つに対して丁寧に答えたヌートバー。今回のイベントを通じて多くの日本の子どもたちと触れ合ったが、「本当に素晴らしい経験をすることができました。次世代の子どもたちにメジャーの選手と共にこういった経験を積んでもらうことは大事だと思うので、凄く良かったです」と今後の日本球界を見据えた活動に携われたことに感謝しているようだった。
今永も「子どもたちからパワーをもらいました」と有意義な時間だったようだが、前田は野球人口の減少が進んでいる現状へ思うこと。そして、前田なりの考えを語った。
「野球を始めるのはハードルが高いように感じてしまう子どもたちが多いと思いますけど、ボール1つあれば、グローブがなくても簡単に始められると思いますし、そこから楽しさを知ってもらえれば、魅力が伝わると思います。僕は野球の良さというのは、やっぱりチームプレーだと思っています。みんなで喜びや悔しさを分かち合うということを知ってもらえれば、どんどん野球が好きになってもらえるかなと思います。
後はこういう風に僕たちが直接触れ合うことによって、野球をやってみようかなと思ってもらえる子どもたちが増えると思います。こういう機会を僕たちだけじゃなくて、他の選手もどんどん増やしていくことによって、魅力が伝わりやすいかなと。選手みんなで頑張っていけたら良いなと思います」
野球に興味を持ち始めたばかりの子どもたちにとって、大物選手と触れ合えたのはかけがえのない経験になっただろう。と同時に野球がさらに好きになったに違いない。今回参加してMLBをよく見ているという6歳の男の子は「楽しかったです。ヌートバー選手みたいになりたいです」と目を輝かせており、より野球にのめり込んでいるようだった。
これをきっかけに野球を本格的に始める子どもが一人でも増えることを期待したい。そして今回講師を務めた前田、今永、ヌートバー3人が、子どもたちに夢と野球を始めるきっかけをプレーで与えてくれることを2025年シーズンも楽しみにしたい。