8日、田中将大投手(駒大苫小牧出身)が、中学3年生を対象にしたピッチング直接指導企画、マー君ラボ2024を開催した。

 今回で3回目となったこのイベントは、田中自らが選んだ6人が参加。ピッチングなど3時間の指導の中で「人に教える難しさっていうのを今日も感じました」と一言。指導の苦労を味わいながらも、選手たちの野球に対するひたむきな思いに、「何か一つでも持って帰ってもらえたらなと思ったので、自分が伝えられることはなんとか伝えようという感じでやらせていただきました」と振り返った。

 現在、去就が注目されていることもあり、イベントには多くの報道陣が集まり、終了後には今後についての質問が田中に多く投げかけられた。そこに関して田中は「言えることはないですね」は明言を避けた。

 しかし、「悩んで悩んで、考えて考えて出した答えなので、そこはないと思いますけど」ということで、一部報道が出ている楽天への出戻りの可能性はほぼないようだ。

 ただ、「レベルアップするためにボールを投げることはそうですが、トレーニングを続けていくことが一番だと思います」と語り、来シーズンに向けて引き続き課題と向き合い、自身のできる準備を続ける姿勢だ。果たして来季はどのチームのユニフォームに袖を通し、子どもたちやファンに向けて、夢や希望を与えてくれるのか。