2024年も、残りあと20日ほどとなった。今年の高校野球界を各都道府県別に振り返り、1年間の球児の熱い戦いを思い出してみたい。
高松商、英明、尽誠学園の「3強」が、今年の香川で強さを誇った。春は高松商が準決勝で英明を破ると、決勝で尽誠学園を延長10回タイブレークの末にサヨナラ勝ち。実に19年ぶり11回目の優勝だった。
そして勢いそのままに、四国大会でも優勝。こちらは43年ぶりのことだった。決勝の相手は尽誠学園。春季四国大会始まって以来、史上初の「香川勢による決勝」で、高松商が県決勝に続き再び尽誠学園を破って頂点に立った。
夏も優勝大本命で臨んだ高松商だったが、決勝で立ちはだかったのは英明。4対3の逆転勝ちで春のリベンジを果たした。夏甲子園では、センバツで優勝した健大高崎(群馬)と対戦。敗れはしたが0対1の大接戦を演じて見せた。
新チームとなった秋は、再び高松商が頂点を奪い返した。春に香川決勝、四国決勝で勝利している尽誠学園と、またも決勝で対戦。春の決勝同様に、延長10回タイブレークにもつれ込む接戦の末に、5対4で勝利して6年ぶりの優勝を飾った。粘り強さ、勝負強さが光る戦いぶりだった。秋季四国大会でも決勝まで進出。明徳義塾(高知)に敗れ「春秋連覇」こそならなかったが、来年のセンバツ出場に大きく前進している。
この「3強」に一矢報いたのが、夏の丸亀だった。2回戦で春準優勝の尽誠学園と対戦。春に香川、四国で準優勝していた尽誠学園。夏も高松商と並んで優勝候補の筆頭格だったが、丸亀が2対1で9回サヨナラ勝ち。夏の初戦の難しさを改めて痛感させられた。丸亀は8強まで進み、秋も8強入りを果たしている。
24年香川県大会結果
<春季>
優勝 高松商
準優勝 尽誠学園
3位 英明
4位 志度
8強 多度津
8強 観音寺総合
8強 高松中央
8強 丸亀城西
<夏選手権>
優勝 英明
準優勝 高松商
4強 高松東
4強 三本松
8強 丸亀城西
8強 四国学院大香川西
8強 香川中央
8強 丸亀
<秋季>
優勝 高松商
準優勝 尽誠学園
3位 英明
4位 高松東
8強 観音寺総合
8強 観音寺一
8強 大手前高松
8強 丸亀