2024年も、残りあと20日を切った。今年の高校野球界を各都道府県別に振り返り、1年間の球児の熱い戦いを思い出してみたい。

山形県に君臨したのは鶴岡東だった。春、夏に加え、新チームの秋もすべて優勝を収め、強さを誇った。昨年秋から夏までのチームでも、県内無敗の15連勝だった。

春は5試合中、4試合で2ケタ得点をマークした。夏は山形中央東海大山形日大山形と、強豪の挑戦を退け、春と同じ顔合わせとなった東北文教大山形城北との決勝では16安打11得点の圧勝で夏甲子園を決めた。

甲子園では、初戦で同じ東北勢対決となった聖光学院(福島)を2対1で振り切ると、2回戦では早稲田実(西東京)に延長10回タイブレークの末に0対1のサヨナラ負け。惜しくも敗れてしまったが、4番打者でもある「二刀流」で、完投した桜井 椿稀投手(3年)の好投が光った。

秋からの新チームは、5試合中4試合で無失点勝利。準々決勝の酒田南に3失点を許しただけで、登板した5投手でのチーム防御率は0.71をマークした。

秋の東北大会では鶴岡東日大山形山形中央の3チームが出場し、3チームとも初戦を突破して8強に進出した。山形対決となった準々決勝では山形中央日大山形を破って4強入り。センバツに大きく前進する決勝へは進めなかったが、山形勢の強さが光った。

春夏と決勝で鶴岡東に敗れた東北文教大山形城北は、秋も鶴岡東に準決勝で敗れた。来年のリベンジに期待したい。

24年山形県大会結果

<春季>

優勝 鶴岡東

準優勝 東北文教大山形城北

3位 日大山形

4位 酒田南

8強 東海大山形

8強 羽黒

8強 酒田東

8強 山形学院

<夏選手権>

優勝 鶴岡東

準優勝 東北文教大山形城北

4強 日大山形

4強 山形商

8強 羽黒

8強 米沢中央

8強 東海大山形

8強 山形学院

<秋季>

優勝 鶴岡東

準優勝 日大山形

3位 山形中央

4位 東北文教大山形城北

8強 羽黒

8強 東海大山形

8強 酒田光陵

8強 酒田南