14日、西武の平良 海馬投手(八重山商工)が契約更改に臨み、5000万円ダウンの2億円でサインしたことを明かした。今月3日には、一度目の交渉を行ったが保留。2度目の交渉で、球団から希望のあった中継ぎ再転向を承諾し、サインした。

 過去を振り返れば、契約保留や越年も少なくない。一昔前は会見場でバッグを投げだす光景をよく目にした。

 直近3年間を振り返っても保留者はNPB全体で10人を超えている。今年は平良の他にもソフトバンクのリチャード内野手(沖縄尚学)が保留していたが、2度目の交渉で現状維持の1000万円で契約更改を行った。同球団は昨年も水谷 瞬外野手(石見智翠館―日本ハム)ら、4人が保留し、11年ぶりの異例事態となっていた。21年には大竹 耕太郎投手(済々黌早稲田大―阪神)も2度交渉に臨み、300万円ダウンの2100万円でサイン。翌年から始まった現役ドラフトでは大竹が阪神、水谷が日本ハムに移籍し、躍動している。

 中日も昨年、小笠原 慎之介投手(東海大相模)と柳 裕也投手(横浜明治大)が保留した。柳は推定年俸1億800万円から4000万円増額の1億4800万円でサイン。小笠原も2度目の交渉で2700万円増額の推定年俸9300万円で更改していた。

 他にも21年にはオリックスの村西 良太投手(津名近畿大)が一度は保留したものの、430万円増の年俸1300万円で契約している。