2024年も、残りあと半月となった。今年の高校野球界を各都道府県別に振り返り、1年間の球児の熱い戦いを思い出してみたい。
今年の富山では、富山商が春夏と「連覇」を達成した。春は5試合中、3試合が2ケタ得点で、すべて6点以上を奪って、9年ぶりに優勝。決勝ではライバル高岡商を7対0と圧倒して勝利した。
夏は準々決勝、決勝と接戦を制した。準々決勝の富山第一戦では、7回に勝ち越して1点差を逃げ切り、富山北部との決勝では、4回まで1対6と大きくリードされていた状況から、8回に一気に4得点するなどの大逆転劇で勝利。2002年からの3連覇以来となる、夏連覇を達成した。2017年からは5大会連続して高岡商が優勝を収めていたが、富山商が「主導権」を握り返すことに成功した。
この夏、通信制高校サポート校である未来富山が2018年の創部以来、初の4強入りを果たした。春は3回戦敗退に終わっていたが、夏は初戦で1対0の僅差で勝利すると、準々決勝で新湊に勝利して4強入りを果たした。
秋は富山第一が3年ぶりの優勝を決めた。決勝の15得点を含めて、6試合中4試合で2ケタ得点をマークするなど攻撃力を発揮した。春夏と優勝していた富山商は、まさかの初戦敗退に泣いた。また、創部100周年を迎えた砺波が4強入り。来年の活躍が期待される。
24年富山県大会結果
<春季>
優勝 富山商
準優勝 高岡商
4強 高朋
4強 氷見
8強 不二越工
8強 高岡
8強 富山国際大付
8強 高岡第一
<夏選手権>
優勝 富山商
準優勝 富山北部
4強 高岡第一
4強 未来富山
8強 富山第一
8強 高朋
8強 石動
8強 新湊
<秋季>
優勝 富山第一
準優勝 富山北部
3位 高岡第一
4位 砺波
8強 富山国際大付
8強 桜井
8強 福岡
8強 富山工