2024年も、残りあとわずかとなった。今年の高校野球界を各都道府県別に振り返り、1年間の球児の熱い戦いを思い出してみたい。
大分では今や「盟主」となっている明豊が、今年も強さを誇った。センバツに出場したため、春季大分大会は出場しなかったが、夏も秋も大分県で優勝。24年の1年間、大分県勢に負けることなく、10戦無敗で終えた。23年の春の準決勝で大分舞鶴に敗れて以降は、県内21連勝中である。
センバツでは優勝した健大高崎(群馬)に2回戦で敗れて8強入りはならなかったが、センバツ推薦枠で出場した春季九州大会で優勝。2019年秋以来、春は初めてとなる優勝だった。夏は柳ケ浦、津久見、大分舞鶴を破って大分県では史上初の4連覇を達成すると、新チームとなった秋も優勝して、秋は9連覇。まさに「無敵艦隊」として県内に君臨している。
秋準優勝だった柳ケ浦は、九州大会でも4強入りして来年春のセンバツ出場に大きく前進している。今年は春夏ともに8強に入るなど強さが安定していた。明豊の「対抗馬」としても期待される。
その他、大分舞鶴、大分、津久見、藤蔭など、上位進出の常連校も「打倒明豊」へ全力を注ぐことになる。
24年大分県大会結果
<春季>
優勝 大分
準優勝 津久見
3位 大分舞鶴
4位 鶴崎工
8強 柳ケ浦
8強 大分商
8強 藤蔭
8強 佐伯鶴城
<夏選手権>
優勝 明豊
準優勝 大分舞鶴
4強 大分
4強 津久見
8強 柳ケ浦
8強 大分上野丘
8強 高田
8強 佐伯鶴城
<秋季>
優勝 明豊
準優勝 柳ケ浦
3位 大分舞鶴
4位 藤蔭
8強 大分
8強 大分豊府
8強 大分東明
8強 大分商