和田 毅(浜田出身/ソフトバンク)や青木 宣親(日向出身/ヤクルト)といったベテラン選手たちが今シーズン限りで現役を引退した。現時点で各チームのベテラン選手はどのような状況なのだろうか。35歳以上(2025年の満年齢)のベテラン選手たちを球団ごとに調べてみた。
セ・リーグ3位でCSに滑り込み、そこからの快進撃で日本一となったDeNAは、最年長だった大和(樟南出身)が戦力外となった。そのため現時点では宮﨑 敏郎(厳木出身)が最年長となる。
今年12月に36歳となる宮﨑だが、今年も打棒は健在だった。125試合の出場で打率.283(410-116)、14本塁打、OPS.815と文句なしの成績。さらに得点圏打率.311と勝負強さも発揮した。試合終盤は守備固めを送られてベンチに下がるケースも増えたが、来年もサードのレギュラー筆頭候補だ。
野手では来年36歳の伊藤 光(明徳義塾出身)と35歳の戸柱 恭孝(鹿屋中央出身) のキャッチャー2人が続く。今年のDeNAは108試合に出場した山本 祐大(京都翔英出身)が正捕手に最も近い存在であり、両捕手ともに出場試合数は多くなかった。戸柱は46試合、伊藤も39試合と50試合にも届いていない。
しかしシーズン終盤に山本が故障で離脱した穴をしっかり埋めた。とくに戸柱はCSでMVPを受賞しチームの躍進を支えた。来年は山本も復帰しプロスペクトでもある松尾 汐恩(大阪桐蔭出身)も一軍での出番が増えそうだ。そのなかでベテランとしてチームを支える存在となることが求められる。
投手では来年35歳の三嶋 一輝(福岡工出身)が最年長だ。黄色靭帯骨化症の手術を受けたこともあり、ここ2年は低迷している。今年も一軍では7試合の登板で防御率5.14と苦しんだ。しかし二軍では29試合の登板で防御率1.66と結果を残した。来年は一軍で同様の投球を見せることに期待がかかる。
<DeNAにおける2025年シーズン満35歳以上の選手>
※()は2025年の満年齢