NTT西日本が15安打11得点の猛攻で大阪ガスに7回コールド勝ち。昨年は逃した日本選手権出場まであと1勝に迫った。

投げては青山学院大出身のルーキー・松井大輔が6回を投げて、2安打無四球6奪三振で無失点の好投。「立ち上がりから素晴らしい投球で野手陣に勢いを与えてくれました」と河本泰浩監督も称賛する内容だった。

「初回から飛ばして、いけるところまでいって、後は後ろのピッチャーに任そうと思っていました」と初回からエンジン全開。「真っすぐはずっと良いので、自信を持って投げられています」と140キロ台後半のストレートを軸に相手打線を力で封じ込んだ。

大学時代はドラフト1位でプロに進んだ同期の常廣羽也斗(広島)、下村海翔(阪神)と大学日本一に貢献。しかし、入社直後は社会人野球のレベルの高さに苦しみ、都市対抗野球では出番をもらえなかった。

夏場はスピードにこだわり、ブルペン投球でもスピードガンで計測するなど、球速向上に意識を高めてきた。その結果、最速は151キロに上がり、自身を持ってストレートを投げ込めるようになった。

来年以降のプロ入りについては、「1年目なので、あまり考えていないですけど、いずれはそのステージに立てれば」とまだ具体的に思い描いていないが、この日のパフォーマンスを継続できれば、プロのスカウトも放っておかないだろう。チームにとっても頼もしい若手が出てきた。