巨人育成2位指名を受けた堀江 正太郎投手(文星芸大付)。187センチ88キロと上背があり、最速147キロの速球、鋭く落ちるカットボールを武器に昨夏の栃木大会では19回を投げて31奪三振を記録した。そのピッチングは本指名を受けた高校生右腕と比較しても負けていない。
強みとなるのは、カットボールだ。130キロ中盤、打者の手元で鋭く変化し、高確率で三振を奪うことができる。まさに「S」評価の素晴らしいボールだ。今年の高校生右腕では最も良かった。NPBのストライクゾーンに適応できれば、決め球になるだろう。
課題はストレート。夏の大会では147キロが最速で、高校生としては標準レベルだが、プロの世界だと物足りない。奪三振も驚異的な変化を描くカットボールによるものが多かった。打者のレベルが上がるNPBの世界ではストレートの実力アップが必要だ。
まず体作りで平均球速アップ。三軍で優秀な成績を残し、二軍でも支配下登録候補に挙がるような成績を残したい。順当に成長すれば2年目、もしくは3年目の開幕前に支配下登録は狙える。
育成からの下剋上を果たし、5年後にはローテーション入りを目指せる成長を期待したい。
<堀江正太郎(ほりえ・しょうたろう>
右投げ右打ち 187センチ88キロ
東東京ポニー出身
1年秋からベンチ入りし、2年夏には甲子園を経験。この大会で登板し、プロから注目を浴びる。2年秋は栃木開催の関東大会に出場したが初戦敗退。
3年春は県大会ベスト4
3年夏は栃木大会では作新学院に敗れ、準々決勝敗退となった。