2024年も、残りあとわずかとなった。今年の高校野球界を各都道府県別に振り返り、1年間の球児の熱い戦いを思い出してみたい。
山梨では、23年センバツで初優勝を果たすなど、近年力を誇っている山梨学院が、春秋と優勝を果たしたが、夏の甲子園出場を逃した。昨年に続き、2年連続で代表の座を明け渡すなど、夏を勝ち上がることの難しさを物語っていた。
夏の甲子園のイスを獲得したのは、日本航空だった。準々決勝の帝京三戦で、延長11回タイブレークの末に逆転サヨナラ勝ちを収めて勢いに乗ると、準決勝で日大明誠に快勝。決勝でも東海大甲府に力を見せつけて、3年ぶり7度目の甲子園出場を決めた。
山梨学院はセンバツで8強に進んでいたが、夏は準々決勝で東海大甲府に1対4で敗れ、春夏連続の甲子園出場はならなかった。しかし、新チームとなった秋には、宿敵の日本航空を初戦で破るなど、悔しさを晴らすように4連覇を達成。関東大会では神奈川の強豪、東海大相模を破って8強に進んでいる。
県内屈指の進学校・甲府一が、春8強に続いて、夏も20年ぶりとなる8強入りを果たす快進撃を見せたことは忘れてはならない。来年も公立校の意地に期待したい。
24年山梨県大会結果
<春季>
優勝 山梨学院
準優勝 日大明誠
4強 日本航空
4強 駿台甲府
8強 吉田
8強 東海大甲府
8強 帝京三
8強 甲府一
<夏選手権>
優勝 日本航空
準優勝 東海大甲府
4強 駿台甲府
4強 日大明誠
8強 甲府城西
8強 帝京三
8強 山梨学院
8強 甲府一
<秋季>
優勝 山梨学院
準優勝 帝京三
4強 駿台甲府
4強 甲府城西
8強 甲府西
8強 富士学苑
8強 青洲
8強 甲府工