この秋、関東大会で準優勝した健大高崎(群馬)の打線を支えるのは、3番に座る秋山 潤琉内野手(2年)。この秋、群馬大会で本塁打2本、関東大会でも1本塁打を放って関東大会準優勝に大きく貢献し、来年春のセンバツで連覇を狙う「タレント軍団」で、打の中心に君臨する。
群馬大会決勝の東農大二戦では、5回の第3打席でソロアーチをかけると、7回には2打席連発となるソロ。貴重な追加点を挙げる活躍でチームの秋3連覇をもたらした。この試合で4打数3安打の猛打賞。群馬大会では毎試合で安打と打点をマークして、13打数7安打9打点、打率.538を誇った。
関東大会では、勝てば来年センバツ出場へ大きく前進する準々決勝(佐野日大戦)で3回に貴重な同点弾を放った。この回の逆転劇の口火を切った形となった一撃でチームは7回コールド勝ち。センバツ出場をたぐり寄せてみせた。
176センチ、78キロ。非常に均整の取れた体格で、右打席で構えると、さらに大きく見える。グリップの位置は高くなく、胸のあたりでピタッと止めている。投球に合わせて、ややヒッチ気味に手首を入れる形のテークバックだが、佐野日大戦での本塁打を見ると、そのテークバックがパンチ力の原動力となっているようだ。小学生時代から全国大会にも出場するなど、活躍していたセンスの塊が、この秋に開花し始めた。
優勝したセンバツでは不動の4番として活躍した先輩、箱山 遥人捕手(3年)のような長距離砲としても期待は高い。名前の「潤琉」は「ういる」と読み、英語の「will」(意思)から来ているという。来年春のセンバツ、高い「意思」をもつスラッガーのバットから自慢の一発が飛び出すことを期待する。
【秋山の群馬、関東大会の打撃成績】
<群馬大会>
2回戦(桐生第一)3打数1安打1打点
3回戦(新田暁)1打数1安打1打点
準々決勝(前橋商)4打数1安打1打点
準決勝(前橋育英)1打数1安打2打点
決勝(東農大二)4打数3安打4打点(本塁打2)
<関東大会>
1回戦(霞ケ浦)4打数2安打0打点
準々決勝(佐野日大)3打数3安打2打点(本塁打1)
準決勝(千葉黎明)3打数0安打0打点
決勝(横浜)3打数0安打0打点
(すべて3番一塁手でスタメン)