2025年が幕を開けた。昨年の高校野球界を各都道府県別に振り返り、1年間の球児の熱い戦いを思い出してみたい。
昨年の三重県夏の頂上決戦は、久しぶりの甲子園出場をかけた両校の対決だった。第2シードの菰野と、ノーシードから勝ち上がった鈴鹿の決勝は、菰野が2対0で勝利し、16年ぶり3度目の甲子園出場を決めた。鈴鹿の20年ぶりの夏甲子園出場はならなかった。
菰野はスタメン全員が2年生という異例のチームだった。エース左腕・栄田 人逢投手(2年)をはじめ、レギュラーは2年生。近大高専、三重といった県内有数の私立校を破って勢いに乗った。オール2年生で臨んだ甲子園初戦でも、南陽工(山口)相手に念願の甲子園初勝利を挙げた。
新チームとなった秋は東海大会で初戦敗退となったが、2年生がそのまま残ったチームだけに、今年の活躍にも期待できる。
春は津田学園が5年ぶりの優勝、秋は海星が8年ぶり14回目の優勝を果たしたが、ともに準優勝したのは菰野だった。公立校ながら1年を通してトップレベルにいたことになる。今年はこの構図に変化が生まれるのか、注目される。
24年三重県大会結果
<春季>
優勝 津田学園
準優勝 菰野
3位 昴学園
4位 宇治山田商
8強 明野
8強 三重
8強 いなべ総合
8強 皇学館
<夏選手権>
優勝 菰野
準優勝 鈴鹿
4強 三重
4強 津田学園
8強 明野
8強 高田
8強 近大高専
8強 海星
<秋季>
優勝 海星
準優勝 菰野
3位 宇治山田商
4位 津田学園
8強 津商
8強 白山
8強 いなべ総合
8強 昴学園