昨年秋の関東大会で準優勝した健大高崎(群馬)は、「投手王国」といっていいほど、投手陣が充実している。そのなかで、急成長を遂げている右腕がいる。
島田 大翔投手(2年)は昨年秋の関東大会で救援で2試合に登板。計2イニングを投げて、無失点に抑え、いずれも安打を許さなかった。わずかなイニングとはいえ、投手王国の層の厚さを感じさせる。
175センチ、66キロと、やや細身の体格ながら最速は141キロを誇る。ゆったりとした始動で、右腕を柔らかくしならせて振り抜く。関節が柔らかいのが特徴で、体の開きを極力抑える粘りもある。瞬発力を生かしたフォームで直球に力を加えている。変化球も大きなカーブとツーシーム系の沈む球もある。細かな制球力はこれからだろうが、球にキレがあることは間違いない。
同じく関東大会で救援登板した左腕の山田 遼太投手(2年)と同じく、これからの成長に期待が持てる右腕だ。
【島田の関東大会の投手成績】
<関東大会>
1回戦(霞ケ浦)※1回0安打0奪三振0失点
準決勝(千葉黎明)※1回0安打2奪三振0失点
(※は救援)