和田 毅(浜田出身/ソフトバンク)や青木 宣親(日向出身/ヤクルト)といったベテラン選手たちが昨シーズン限りで現役を引退した。現時点で各チームのベテラン選手はどのような状況なのだろうか。35歳以上(2025年の満年齢)のベテラン選手たちを球団ごとに調べてみた。
直近5年で4度、3位以内に入っているロッテは7名のベテラン選手がいる。チーム最年長は来年10月に40歳となる荻野 貴司(郡山出身)だ。23年は2度の故障離脱があった荻野だが、昨年は7月に1度登録抹消はあったものの80試合に出場。打率.279(197-55)とまずまずの成績を残した。特に勝負どころの9月は14試合で打率.447(38-17)と気を吐きベテランの力を見せつけている。25年も外野の一角を争うことになりそうだ。
野手では38歳の角中 勝也(日本航空二出身)が荻野に次ぐ年齢となっている。首位打者2度のバットマンである角中も衰えを見せず84試合の出場で打率.280(189-53)、OPS.774と結果を残した。荻野とともにまだまだチームに欠かせない存在となっている。
一方で投手の最年長は来年39歳の美馬 学(藤代出身)だ。美馬は昨シーズン未勝利に終わり、契約更改後の会見では「クビかなと思っていた」と話すなど不本意な一年だった。今年は巻き返しを図りたいところ。
37歳の澤村 拓一(佐野日大出身)と石川 歩(滑川出身)、36歳の唐川 侑己(成田出身)と益田 直也(市和歌山商出身)が続く。 先発の石川と唐川はともに3勝止まりで投球回数も50回に届いていない。先発ローテーションの一角として、シーズンを通しフル回転するのは難しいかもしれないが、今年以上のイニング数は稼ぎたいところだ。
中継ぎの澤村と益田は欠かせない。特に益田は250セーブまであと7セーブに迫っている。早ければ4月末までに名球会入りの資格を得ることになりそうだ。
<ロッテにおける2025年シーズン満35歳以上の選手>
※()は2025年の満年齢
※日本人選手のみ
荻野 貴司(40歳)
美馬 学(39歳)
角中 勝也(38歳)
澤村 拓一(37歳)
石川 歩(37歳)
唐川 侑己(36歳)
益田 直也(36歳)