昨年夏の甲子園で4強に入った青森山田(青森)は、新チームとなった昨年秋の東北大会で準優勝を果たし、今年のセンバツ出場をほぼ手中に収めている。夏甲子園4強のメンバーが残るなか、前のチームで8番だった菊池 伊眞内野手(2年)が5番に昇格し、自慢の勝負強さを発揮した。
昨秋の青森大会では3試合に5番三塁でスタメン出場。11打数3安打ながら、3安打中、2本が本塁打だった。2回戦の八戸東戦はソロ。決勝の八戸学院光星との大一番では、4対1とリードした7回に満塁弾を放って優勝を決定づけた。昨年夏の甲子園4強メンバーが、さらに勝負強くなって打線を支えている。
東北大会ではアベレージを残した。4試合すべて5番でスタメン出場し、14打数7安打の打率.500。準々決勝から3試合連続してマルチ安打を放った。
青森山田中2年時には、リトルシニア日本選手権で初の日本一を経験し、翌年はゲームキャプテンとして連覇にも貢献した。第5回WBSC U-15ワールドカップで侍ジャパンの一員としても活躍した。
171センチ、77キロ。ややどっしりとした体格で左打席に立つと「貫禄」すら感じる。右足を最初から前に出して構え、すり足で右足をいったん引いてタイミングをとってスイングする。構えた時にグリップをロックするように、ほとんど動かないのが特徴。自分のスタイルを崩さずに、フルスイングしている。引っ張った打球にはパワーを感じ、1発を放ってきたことがうなずける。
悲願のチーム日本一に向け、今センバツの舞台で菊池伊が勝負強さを発揮して、勝利をもたらす。
【菊池伊の青森、東北大会の打撃成績】
<青森大会>
2回戦(八戸東)3打数2安打2打点(本塁打1)
準決勝(弘前学院聖愛)4打数0安打0打点
決勝(八戸学院光星)4打数1安打4打点(本塁打1)
<東北大会>
2回戦(古川学園)4打数1安打1打点
準々決勝(東日大昌平)4打数2安打1打点
準決勝(花巻東)4打数2安打0打点
決勝(聖光学院)2打数2安打0打点
(すべて5番三塁手でスタメン出場)