昨年秋、東北大会で3年ぶりの4強入りを決めた花巻東(岩手)。ドジャース大谷 翔平投手など、日本を代表するプロ野球選手を輩出している名門は、今年のセンバツ出場へも望みをつないでいる。
その名門で、名選手輩出の伝統を引き継ごうとしているスラッガーがいる。1年春から4番を務める古城 大翔内野手(1年)。巨人・古城茂幸3軍打撃コーチを父に持つサラブレッドで、181センチ、89キロと、1年生とは思えない体格からも将来性を感じる。
OBの大谷などがつけてきた「17」で高校デビューすると、昨年夏の甲子園でもその実力を発揮。4打数2安打をマークして、その非凡さをアピール。新チームとなった秋には、岩手大会優勝に貢献し、東北大会でも4番として4強入りを導いた。特に初戦の秋田商(秋田)では、初回にいきなり3ランを放つなど、4打数3安打すべてが適時打で、チーム8得点中、6打点を稼いで見せた。
右打席での構えは、ノーステップ。あまり広くステップはとらず、投手のモーションと同時に右足に体重をかけ、左足はつまさきを地面につけている程度。グリップは右肩付近に構え、鋭く振りだす。ややアッパースイング気味な部分もあるが、ミート力もあり、安打も稼げる打撃フォームをしている。
今センバツに選考されることがあれば、昨年夏に続いての聖地。自慢の長打力を発揮して、さらなる成長をアピールすることを期待する。
【古城の東北大会の打撃成績】
<東北大会>
2回戦(秋田商)4打数3安打6打点(本塁打1)
準々決勝(鶴岡東)3打数0安打0打点
準決勝(青森山田)4打数2安打0打点
(すべて4番三塁手でスタメン出場)