2025年春の第97回選抜高校野球大会(センバツ)の出場校を決める選考委員会が24日に開催される。昨年秋の各地区大会を重要参考資料として出場校が決まるが、選考が注目される地区の候補となっているチームのメンバーを紹介していく。
関東地区のセンバツ出場枠は、昨年秋の明治神宮大会で横浜(神奈川)が優勝したことで「明治神宮枠」の1枠が増えて5校となる。秋季関東大会で4強入りした横浜、健大高崎(群馬)、浦和実(埼玉)、千葉黎明(千葉)は選考が確実視されているが、残り1枠、および東京との比較枠1が残っている。関東大会で8強入りしたチームがその候補となりそうだ。
昨年秋、群馬大会で準優勝し、33年ぶりに秋季関東大会出場を果たした東農大二は、初戦を突破し8強入り。1992年以来、33年ぶり4度目のセンバツ出場に望みをつないでいる。昨年秋の関東大会の結果は以下の通り。
1回戦 10-3 帝京三(山梨2位)
準々決勝 0-2 横浜(神奈川1位)
【投手陣】
最速143キロ右腕・山田 琉聖投手(2年)が大黒柱。184センチの長身でもあり、プロも注目している逸材だ。秋季関東大会では2試合に先発し、ともに7回を投げて14回で16奪三振と実力の高さを見せつけた。控えの蛭川 敬介投手(2年)は敗れた横浜戦で1回を投げ2三振を含む無失点に抑えている。
【打撃陣】
関東大会では飯塚 壮真外野手(2年)と荒井 奏遼内野手(2年)の1、2番コンビが好調だった。飯塚が初戦の3打数3安打を含めて7打数4安打、荒井は5打数2安打をマークし、打線をけん引した。横浜戦ではチームで2安打しか打てなかったが、それは飯塚と荒井が放った2本だった。4番の小川 來皇内野手(2年)は初戦で3打点と勝負強さを発揮。背番号15ながら9番右翼にスタメン起用された山口 蒼生外野手(2年)も、初戦で適時打をマークしている。
山田投手を中心に群馬大会を勝ち進んできた東農大二。24日に吉報は届くか。