昨年秋の関東大会に33年ぶりの出場を果たした東農大二(群馬)は、1勝を挙げて8強に駒を進めた。33年ぶりのセンバツ出場へも望みをつないでいるチームの大黒柱は、右腕エースの山田 琉聖投手(2年)。最速143キロ右腕なくしては、関東8強もなかったかもしれない。

昨年の春の群馬大会(2回戦)の前橋商戦に、公式戦初先発し最速143キロをマーク。昨年秋のドラフト会議で、日本ハム4位指名を受けた前橋商の最速148キロ右腕・清水 大暉投手(3年)に投げ負けたが、ネット裏につめかけたスカウトの目に止まった。その春から体格的にも184センチ、77キロに成長。直球はもちろん、スライダーにも磨きをかけ、関東大会8強の原動力になった。

昨年秋の関東大会2試合、14イニングで16三振を奪った。帝京三(山梨)戦では7四球を与えて、やや乱調気味ではあったが、9奪三振。打線の援護なく2失点で敗れた横浜(神奈川)戦でも、明治神宮大会で優勝した打線からの7回7奪三振には価値がある。

今年のドラフト候補として注目されることは間違いない。センバツ出場となれば、一躍「時の人」になる可能性はある。

【山田の関東大会の投手成績】

<関東大会>

1回戦(帝京三)7回5安打9奪三振3失点

準々決勝(横浜)7回6安打7奪三振2失点

(すべて先発)