2025年春の第97回選抜高校野球大会(センバツ)の出場校を決める選考委員会が24日に開催される。昨年秋の各地区大会を重要参考資料として出場校が決まるが、選考が注目される地区の候補となっているチームのメンバーを紹介していく。
関東地区のセンバツ出場枠は、昨年秋の明治神宮大会で横浜(神奈川)が優勝したことで「明治神宮枠」の1枠が増えて5校となる。秋季関東大会で4強入りした横浜、健大高崎(群馬)、浦和実(埼玉)、千葉黎明(千葉)は選考が確実視されているが、残り1枠、および東京との比較枠1が残っている。関東大会で8強入りしたチームがその候補となりそうだ。
23年センバツで優勝の実績があり、3年連続センバツ出場中の山梨学院(山梨)は、昨秋の山梨大会で4連覇すると、関東大会では、神奈川の強豪・東海大相模に延長10回タイブレークの末に競り勝って、8強入りを果たした。関東大会の結果は以下の通り。
1回戦 6-5 東海大相模(神奈川2位)
準々決勝 2-5 千葉黎明(千葉1位)
【投手陣】
関東大会では2試合とも継投で、6人がマウンドに上がった。ともに先発したのは藤田 蒼海投手(1年)。1回戦が5回途中、準々決勝は2回途中と満足のいく内容ではなかったが、自責点は0(失点2)だった。背番号1の菰田 陽生投手(1年)は2試合ともにリリーフとして登板。5.2回を投げて5奪三振2失点だった。194センチの菰田は投打の「二刀流」として期待もされている。この1年生2人が中心となって、山梨大会でも投手陣をリード。大会後半は菰田がリリーフとして試合を締める役目を果たして優勝に貢献している。
【打撃陣】
関東大会で結果を残したのは、8番の平野 天斗内野手(2年)で、2試合6打数3安打の打率5割。3安打中2本が二塁打と長打も放った。6番・梅村 団内野手(2年)は、初戦の2安打3打点を含め、打率.429をマーク。昨年センバツでは4番としてチームの8強入りに貢献するなど期待の右打者だ。昨年のセンバツでは6番だった横山 悠内野手(2年)が、4番に座って打率.375を残した。また、昨年センバツから2番に座る萬場 翔太内野手(2年)は山梨大会で本塁打を放つなど、長打力も秘めている。
昨年センバツを経験している選手がチームを引っ張る山梨学院。4年連続のセンバツ切符の吉報は届くか。