昨年秋の東京都大会で準優勝した早稲田実に、打率5割をマークした打者がいる。6番・三塁でスタメン出場した喜澤 駿太内野手(2年)は、6試合で23打数12安打、打率.522をマーク。もちろん、チームトップの打率を誇った。
準々決勝以外の試合で安打をマークし、2回戦の修徳戦で4打数3安打、3回戦の昭和戦では4打数4安打と大活躍。決勝の第4打席まで、24打席連続で三振がなく、6試合で三振はわずか1だった。
グリップを少し余らせ、オープン気味に構える。164センチと、体格には恵まれていないが、テークバックも無駄な動きがなくコンパクトにスイングしていることが高打率を生んでいる。決勝の二松学舎大付戦での適時打も、140キロ近い外角寄りの低めの直球を逆らわずに右翼線へ落とした。内よりに沈むツーシームをしっかり見極めるなど、選球眼もよく、ミートに徹する姿勢が功を奏している。
昨年夏はレギュラーではなかったが、新チームになって6番三塁の定位置をつかんだ。努力の成果を聖地で見せられることを願っている。
【喜澤の東京都大会の打撃成績】
<東京都大会>
1回戦(東京都市大付)3打数1安打0打点
2回戦(修徳)4打数3安打2打点
3回戦(昭和)4打数4安打2打点
準々決勝(小山台)3打数0安打0打点
準決勝(淑徳)3打数2安打0打点
決勝(二松学舎大付)6打数2安打2打点
(すべて6番三塁でスタメン出場)