14日、プロ注目の二刀流として話題を呼び、メジャー挑戦を掲げていた桐朋森井 翔太郎内野手(3年)がアスレチックスとマイナー契約を結ぶことが報じられた。

 高校通算45発、投手としても153キロを計測した身体能力の持ち主。桐朋中学の軟式チームでプレーすると、高校進学後も1年時から試合出場を重ねて注目の存在となった。

 多彩な才能は野球だけでなく、勉学でも発揮された。名門大医学部や東大・京大を志望する選手も多い都内屈指の進学校で、学年順位はおおよそ300人中150位。夏大会前のインタビューでは、 「中学の時は野球と勉強は7:3くらい。自習をする時間も多かったんですけど、今は9:1くらいの感覚。授業以外では家で15分くらい復習をする程度です。大変というよりは、勉強をちょうどいい息抜きにしています」と話していた。

 得意な科目は小学校の頃から英語だと言い、「英語は昔から『できて損はない』と思っていましたし、アメリカにいきたい気持ちがあったので自然と取り組む時間も長くなっていきました」と夢への努力を惜しまない姿勢に、田中 隆文監督も「勉強からも逃げず取り組んでいます」と称えていた。

 今夏初戦の富士森戦ではNPB12球団、MLB2球団も含めた14球団が集結したが、本来の力を発揮することが出来ず涙を飲んだ。海を渡り、世界を舞台に戦うことを決意した森井に今後も注目したい。

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