2025年春の第97回選抜高校野球大会(センバツ)の出場校を決める選考委員会が24日に開催される。昨年秋の各地区大会を重要参考資料として出場校が決まるが、選考が注目される地区の候補となっているチームのメンバーを紹介していく。

近畿地区のセンバツ出場枠は6。優勝した東洋大姫路(兵庫)、準優勝の智弁和歌山(和歌山)、4強の天理(奈良)、市和歌山(和歌山)の4チームは当確と思われる。残り2枠を巡り、8強に入った大阪学院大(大阪)、立命館宇治(京都)、滋賀学園滋賀短大付(ともに滋賀)の4チームが候補になるだろう。

大阪学院大は昨秋の大阪大会準決勝で大阪桐蔭に敗れたが、近大付との3位決定戦に勝利して近畿大会に26年ぶりに出場。初戦で北稜(京都)に勝利し、29年ぶりの白星を挙げて8強入りした。昨年春は大阪桐蔭履正社を破るなど、初優勝して話題をさらったチームは、新チームとなっても存在感は薄れていない。昨秋の近畿大会の結果は以下の通り。

1回戦 1-0 北稜(京都3位)

準々決勝 0-4 東洋大姫路(兵庫1位)

【投手陣】

170センチの右腕、背番号10の下條 晃大投手(2年)が近畿大会2試合とも先発した。北稜戦では5安打完封の好投で1点を守り切った。東洋大姫路戦では6回を投げて4失点(自責3)だったが、投手陣の軸として活躍した。背番号1の山本 凌青投手(2年)は東洋大姫路戦に救援し3回を無失点に抑えている。

【打撃陣】

近畿大会では1番主将の朝田 光理外野手(2年)が2試合とも猛打賞の活躍。計9打数7安打で、打率.778の驚異的な数字を残した。初戦の貴重な1点は、二塁打で出塁した朝田がホームを踏んだものだった。東洋大姫路戦では、プロ注目右腕・阪下 漣投手(2年)から3安打を放って見せた。

さらに、クリーンアップ3人を含め、スタメンに1年生5人が並ぶ。4番の樋爪 信捕手(1年)は、大阪大会で本塁打をマーク。3番の鶴丸 巧磨内野手(1年)は大阪大会の3位決定戦で、延長11回に決勝打を放つなど勝負強さが光る。

今年のセンバツで大阪勢が選出されなかったとすれば、1927年以来、98年ぶりのことになる。大阪の「伝統」を守り抜くことができるか。大阪勢で唯一、昨秋の近畿大会8強入りした大阪学院大ナインが、吉報を待っている。

ベンチ入り選手

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