2025年春の第97回選抜高校野球大会(センバツ)の出場校を決める選考委員会が24日に開催される。注目の21世紀枠は、昨年12月に発表された各地区推薦の9校のなかから、2校が選考されることになる。吉報を待ちわびる9校をそれぞれ紹介していく。
近畿地区では、昨年秋季京都府大会で4強に入った山城が、21世紀枠候補校に選出された。全国で15校しかない、第1回から夏の選手権大会に出場している「皆勤校」の1つ。文武両道を掲げ、グラウンドは他の部活との共用で、平日の練習試合も2時間程度の限られたなかで、練習に工夫をこらして、42年ぶりとなる京都4強まで駒を進めた。昨年秋の成績は以下の通り。
<京都府大会>
2回戦 12-2 莵道
3回戦 6-3 東山
4回戦 8-0 久御山
準々決勝 6-4 鳥羽
準決勝 3-13 龍谷大平安
3位決定戦 2-6 北稜
【投手陣】
井上 瑞貴投手(2年)と髙尾 輝捕手(2年)が前チームから残り、チームを引っ張る。井上は準々決勝で4失点完投でチームに勝利をもたらした。林 統威投手(2年)は、3位決定戦で先発した。
【打撃陣】
主将は髙尾と池垣 雄大内野手(2年)の2人制。髙尾がゲーム主将、池垣が練習や生活面などを担当している。5番に起用されている池垣は、鳥羽戦で決勝打を放った。1番・井上 渉太郎内野手(2年)、4番・大角 颯太郎外野手(2年)は、前チームからのレギュラーで、このチームでも打線の軸を担う。
1907年創立の進学校で、元阪神監督の吉田義男氏や、メキシコ五輪銅メダルの日本サッカー代表FW釜本邦茂氏など、スポーツ各界に功績の高いOBを輩出している。1957年以来、68年ぶり2度目となるセンバツ出場の吉報は届くか。