ポスティングシステムでMLB移籍を目指している佐々木朗希投手の移籍先がドジャースに決まった。
23歳の佐々木は25歳ルールに適用されるため、マイナー契約になる。そのため各球団が使える資金は限られており、ドジャースが佐々木など25歳ルールに適用される選手に使える金額は514万6000ドル(約8億423万円)で、佐々木の契約金、年俸はその金額内で決まる。
大船渡高校時代は最速163キロ右腕として注目を浴び、4球団の競合の末、ロッテが交渉権を獲得した。ロッテに入団した佐々木は高卒2年目からデビューし、3年目の22年は完全試合を達成するなど9勝をマークした。日本最終年となった24年は初の10勝をマークした。
日本では5年間で64試合登板。29勝15敗、防御率2.10、394.2回を投げて、505奪三振を記録した。
高卒選手がポスティングシステムでMLBに移籍するのは佐々木が史上18人目。高卒5年目の選手がポスティングで移籍するのは大谷以来、7年ぶりとなる。
なお、ロッテには25%の譲渡金が入るとみられており、128万6500ドル(約2億106万円)が支払われる予定だ。(※ボーナスプールの増額で変動あり)
【ポスティングシステムでMLB移籍した高卒選手】
00年 オリックス・イチロー(愛工大名電)→マリナーズ
01年 ヤクルト・石井一久(東京学館浦安)→メッツ
04年 近鉄・中村紀洋(渋谷)→ドジャース
06年 西武・松坂大輔(横浜)→メッツ
ヤクルト・岩村 明憲(宇和島東)→デビルレイズ(現・レイズ)
阪神・井川慶(水戸商)→ヤンキース
10年 ロッテ・西岡剛(大阪桐蔭)→ツインズ
11年 日本ハム・ダルビッシュ有(東北)→レンジャーズ
13年 楽天・田中将大(駒大苫小牧)→ヤンキース
15年 広島・前田健太(PL学園)→ドジャース
18年 西武・菊池雄星(花巻東)→マリナーズ
巨人・山口俊(柳ケ浦)→ブルージェイズ
22年 阪神・藤浪晋太郎(大阪桐蔭)→アスレチックス
23年 オリックス・山本由伸(都城)→ドジャース
日本ハム・上沢直之(専大松戸)→レイズ