2025年春の第97回選抜高校野球大会（センバツ）の出場校を決める選考委員会が24日に開催される。昨年秋の各地区大会を重要参考資料として出場校が決まるが、選考が注目される地区の候補となっているチームのメンバーを紹介していく。
近畿地区のセンバツ出場枠は6。優勝した東洋大姫路（兵庫）、準優勝の智弁和歌山（和歌山）、4強の天理（奈良）、市和歌山（和歌山）の4チームは当確と思われる。残り2枠を巡り、8強に入った大阪学院大（大阪）、立命館宇治（京都）、滋賀学園、滋賀短大付（ともに滋賀）の4チームが候補になるだろう。
滋賀学園は昨年秋の滋賀大会決勝で滋賀短大付を破って、4年ぶり3回目の優勝を果たした。近畿大会では初戦で練習試合でも勝ったことがないという、強敵・大阪桐蔭（大阪）に逆転勝ちして8強入りした。昨秋の近畿大会の結果は以下の通り。
1回戦 3－2 大阪桐蔭（大阪2位）
準々決勝 2－7 智弁和歌山（和歌山1位）
【投手陣】
エースは186センチ右腕の長﨑 蓮汰投手（2年）。最速は142キロでプロも注目している。近畿大会の大阪桐蔭戦で2失点完投勝利を挙げ、その株を一段と上げた。 背番号10の土田 悠貴投手（2年）は、昨年夏の甲子園のマウンドも経験している。
【打撃陣】
近畿大会では5番の吉森 爽心内野手（1年）が好調だった。大阪桐蔭戦では先制打を放って2打数1安打、智弁和歌山戦では4打数3安打の猛打賞。2試合で6打数4安打と大当たりだった。8番の藤本 聖人外野手（2年）は大阪桐蔭戦で勝ち越し打を放っている。
昨年夏は甲子園で3勝を挙げて初の8強入りを果たした。犠打できっちりと走者を進め、得点を奪っていく攻撃は、新基準バットの時代に合致した。アルプスでもベンチ入りできなかった部員による「キレキレダンス」が話題を呼んだ。あの応援風景がセンバツでも見られるか。滋賀学園ナインも24日の吉報を待っている。
