「薩摩おいどんリーグ2025」開催の発表会見が1月17日、鹿児島市のよかど鹿児島であった。小薗 健一実行委員長は「子供たちが『憧れ』に出会える大会にしたい」と今大会への意気込みを語っていた。
鹿児島でキャンプを張る野球の大学、社会人チームなどがカテゴリーを超えて交流戦を繰り広げ、野球の普及、競技力向上、野球を通じた地域活性化などを目指す。今年で3回目の開催であり、昨年までは「おいどんカップ」の名称だったが、頂点を競うのではなく交流がメーンということで、「おいどんリーグ」へと変更した。
2月22日、姶良市のビーラインスポーツパーク姶良野球場である開会セレモニーとパナソニックvs中央大戦を皮切りに、3月8日まで約120試合を予定している。今年から出水市、阿久根市、指宿市が新たに加わり、県内8会場が熱戦の舞台となる。
参加予定チームはトヨタ自動車、パナソニック、Honda、慶応義塾大、立教大、中央大など54チーム。NPBや韓国プロ野球球団も参加を予定している。今年から新たに元プロ野球選手・里崎 智也氏による講演会や「おいどん留学」の名称で県内の小中学生10人による早慶戦観戦ツアーなどの野球普及イベントを企画している。注目カードを開催するピックアップゲームでは、地元高校生による応援演奏やキッチンカー出店などで会場を盛り上げる。
3年連続の参加となるJR九州の中野 滋樹監督は「見に来てくれる人に野球の楽しさや素晴らしさを伝え、応援してもらえるような試合をしたい」と意気込みを語った。地元チームを代表し、鹿屋体育大の谷本 朗一主将が「我々のプレーで少しでも鹿児島を盛り上げていけるよう、精一杯プレーする」と抱負を述べた。
過去2回の実績を踏まえ「ウグイス嬢のボランティアをやりたいと神奈川からやってきた母娘がいた。グラウンドでプレーすること以外でも、野球の影響力の大きさを感じた。大人たちがキラキラした目で野球を見たり、語る雰囲気が少しずつ広がっている。いろんな『憧れ』をこの大会を通じて作っていきたい」と小薗実行委員長は語っていた。