2025年は高校球児が参加するU-18大会が沖縄県の那覇で開催される。日本国内での開催は15年以来10年ぶり。前回大会(23年)では初優勝を果たしたU-18日本代表、ホームで2連覇を目指す大会となる。
高校野球ドットコムでは現時点でのU-18代表を独自に予想してみた。今の高校野球をリードする20名である。
【投手】9名
阪下漣(東洋大姫路)、森陽樹(大阪桐蔭)、石垣元気(健大高崎)、芹澤大地(高蔵寺)
福田 拓翔(東海大相模)
陣内 優翔(海星)
西村 一毅(京都国際)
投手では森、石垣、福田の“150キロオーバートリオ”はU-18でもドラフトでも中心となりそう。パワーピッチャーの森はエース候補として期待。石垣は常時150キロを叩き出せる速球能力が光る。先発よりもエンジン全開のクローザーが向いている。福田は総合力が高い投手で、打者としても能力が高い。縦変化も使える投手として重宝される存在だ。
中野は気合満点の投球スタイルで打者を攻める速球投手。下級生の時から厳しい場面での経験を積んでおり、計算が立つ。阪下はカットボール、カーブを器用に使い分ける実戦派右腕。少ない球数で長いイニングを投げられ、球数制限が厳しい世界大会において貴重な存在だ。陣内はしなやかな腕の振りから繰り出される140キロ中盤の速球は威力抜群。スライダーの精度も高く、今年の高校生右腕では上位に入る投手だ。
奥村は土壇場でもいつも通りの投球ができる精神力の強さ、140キロ中盤の速球を持ち、チェンジアップの精度も高い。西村は昨夏甲子園優勝に貢献した本格派左腕で、鋭く落ちるチェンジアップと伸びのあるストレートのコンビネーションはなかなか打ち崩せない。世界でも通用するスキルが備わっている。芹澤は直球の伸びには凄まじいものがあり、好調時は140キロ中盤のストレート1本でねじ伏せることができる。変化球の精度など色々課題はあるが、場数を踏んで大きくなってほしい投手だ。
【捕手】2名
大栄利哉(学法石川)、西河遥人(大垣日大)
大栄 利哉(学法石川)
昨年のセンバツでは怪我で代打のみとなった大栄だが、その後の春季大会に出場した好捕手。ステップが非常に軽快で、スローイングも速く、バットコントロールも巧み。速球投手からも打ち返すことができる。打てる捕手として評価が高い。
西河は抜群のスローイング技術で盗塁を許さない強肩の捕手。明治神宮大会でも活躍を見せて評価を高めた。出場が有力といわれるセンバツではさらに評価を高める可能性がある。