2025年春の第97回選抜高校野球大会(センバツ)の出場校を決める選考委員会が24日に開催される。注目の21世紀枠は、昨年12月に発表された各地区推薦の9校のなかから、2校が選考されることになる。吉報を待ちわびる9校をそれぞれ紹介していく。
四国地区では、昨年秋に香川大会準々決勝で観音寺総合を破って29年ぶりの4強に入った高松東が21世紀枠候補校に選出された。。夏も45年ぶりに4強に入るなど、昨年の活躍には目を見張るものがあった。昨年秋の成績は以下の通り。
<香川大会>
2回戦 7-6 高松北
3回戦 4-1 坂出工
準々決勝 5-3 観音寺総合
準決勝 2-12 高松商
3位決定戦 1-7 英明
【投手陣】
昨秋、準決勝の高松商戦以外は、すべて最速143キロのエース・森井 銀冴投手(2年)が先発完投した。3回戦は3安打1失点(自責0)、準々決勝は5安打3失点(自責1)の好投を見せ、4強進出に貢献した。森井は夏も2年生エースとして4強入りに貢献している。準決勝では西尾 瑛太内野手(2年)、吉本 伊吹投手(2年)、山田 孝剛投手(1年)、野嶋 慎之輔投手(2年)のリレーも、7回12失点に泣いている。
【打撃陣】
エースの森井は、大会序盤は4番に座ったが、準々決勝が1番、一塁手でスタメン出場した準決勝では2番に起用されるなど、幅広い打順で打線を支える存在でもある。3番に入る植村 遼太外野手(2年)が、大会では18打数9安打の打率5割をマーク。全5試合で安打を放ち、英明との3位決定戦では猛打賞の活躍を見せた。主に1番で起用されることが多い池田 翔内野手(2年)は、22打数9安打の打率.409を記録。特に坂出工戦では3打席連続二塁打を含む5打数4安打と大当たりだった。
1908年、女学校として創立された高松東。川の清掃ボランティア活動、子供たちとの野球教室での交流など、地域への貢献度も評価されている。県内有数の伝統校に、春夏通じて甲子園初出場の吉報は届くか。