今オフ、NPBを戦力外となった選手のうち、10名が社会人野球でプレーすることになったが、そのうち8名が関西の企業チームに加入した。
ミキハウスは高橋 優貴投手(東海大菅生-八戸学院大)、菊田 拡和内野手(常総学院)の元巨人コンビが加入した。左腕・高橋はローテーションとして活躍した実力、菊田は自慢の長打力を発揮したい。ミキハウスには元巨人の桜井 俊貴投手(北須磨-立命館大)がプレーしている。桜井はエースとして都市対抗、日本選手権に導く投球を見せており、ミキハウスは元巨人トリオで今季も二大大会出場を狙う。
新設されるサムティには尾仲 祐哉投手(高稜-広島経済大-DeNA-阪神-ヤクルト)、曽根 海成内野手(京都国際-ソフトバンク-広島)の2名が加入する。尾仲は140キロ後半、130キロ後半の高速変化球を武器とする右腕で、曽根は高い守備力が持ち味で、二塁、三塁、遊撃が守れて、さらに俊足を活かした走塁も魅力だ。曽根は選手兼任コーチとして再出発する。キャリアもある2人は新設チームにとって大きな存在となりそうだ。
日本新薬は通算182試合登板の戸根 千明投手(石見智翠館-日本大-巨人-広島)の加入を発表した。左サイドから威力ある140キロ台の直球とスライダーのコンビネーションで即戦力として活躍したい。
小深田 大地内野手(履正社-DeNA)は日本製鉄瀬戸内で現役続行が決まった。同チームには2019年の履正社優勝メンバーで1歳上の内倉 一冴内野手(龍谷大)もいる。高校時代の先輩がいるのは心強いだろう。
高卒5年目で戦力外となった元オリックスの中田 惟斗投手(大阪桐蔭)はマツゲン箕島硬式野球部へ。昨年、クラブ選手権を優勝した強豪クラブチームだ。元巨人の加藤 廉内野手(島田工 - 東海大海洋学部)は姫路市・赤穂市を拠点に活動するYBSホールディングスでプレーすることを自身のSNSで報告した。
関西地区は去年からプレーしている元阪神の北條 史也内野手(光星学院)、元巨人の山下 航汰外野手(健大高崎)を擁する三菱重工westらもある。
例年、都市対抗出場をかけた近畿地区の都市対抗二次予選は5月中旬から6月上旬にかけて行われる。今年の近畿地区の社会人はプロ野球ファンからも注目を浴びる熱い地域となりそうだ。
■関西圏の社会人でプレーする元NPB選手
【ミキハウス】
【サムティ】
尾仲 祐哉投手(高稜-広島経済大-DeNA-阪神-ヤクルト)
【マツゲン箕島】
【日本製鉄瀬戸内】
小深田大地内野手(履正社-DeNA)
【YBSホールディングス】
加藤 廉内野手(島田工 - 東海大海洋学部-巨人)
【日本新薬】
■関西以外の社会人でプレーする元NPB選手
【明治安田】
岡田 明丈投手(大商大高-大商大-広島)
【ショウワコーポレーション】