いよいよ明日、2025年度のアメリカ野球殿堂入り投票の結果発表が行われる。今年はイチロー氏(愛工大名電)の殿堂入りが確実視されており、満票での選出が一つの争点となっている。
イチロー氏は今月16日に日本の野球殿堂入りが発表された。投票率は史上6位となる92・6%も有効投票349票中323票と日本では惜しくも満票は逃していた。
愛工大名電からドラフト4位で指名され、日本でも7年連続首位打者を獲得した稀代のヒットメーカー。そんなイチロー氏が世界に衝撃を与えたのが、メジャー移籍1年目の2001年だった。
日米からMLBでの成功に疑問視する声が多かったが、4月、5月と2カ月連続で月間新人MVPを受賞。その後も安打を積み重ね、オールスターゲームではファン投票によって両リーグ通じて1位となる337万票を獲得した。8月、9月には再び月間新人MVPに選出。最終的にはシーズン242安打でMLBの新人最多安打記録を更新し、アジア人打者初の新人王を受賞した。さらには首位打者、盗塁王、ゴールドグラブ賞とタイトルを総なめし、シーズンMVP、ポジションに関係なく打撃に優れた選手が選出されるシルバースラッガー賞など初年度から数多くのタイトルに輝いた。
その後も2004年にはシーズン最多安打記録を塗り替える262安打、10年連続200安打以上と類まれなる打撃センスで活躍し、日米通算4367安打という大記録を打ち立てた。
満票でのMLB殿堂入りはメジャー記録の通算652セーブを挙げたマリアーノ・リベラ氏のみ。野手で史上初の快挙となるか。明日の結果発表が待ち遠しい。
■メジャー一年目の主な成績
157試合 打率.350 8本塁打 69打点 56盗塁 242安打
獲得タイトル:MVP 新人王 首位打者 盗塁王 最多安打 ゴールドグラブ賞 シルバースラッガー賞