昨年秋の愛知県大会で、悲願の初優勝を飾った至学館。東海大会でも1勝を挙げて4強入りを果たしたが、まさにチームの先頭に立って引っ張ったのが、主将の船橋 幸多内野手(2年)だった。
東海大会2試合ともに2番遊撃でスタメン出場。ともに最初の打席で安打を放つなど、合計で7打数3安打、打率.429を誇って、打線を鼓舞した。優勝した愛知大会では県大会に入ってから決勝までの5試合で22打数9安打、打率.409をマーク。全試合でヒットを放った。二塁打2本、三塁打1本と長打力も兼ね備える「2番スラッガー」でもある。
秋季大会後に開かれた「第2回三重県・愛知県ピックアップチーム交流戦」では、2番二塁手でスタメン出場した2試合目に、1回の第1打席で二塁打を放つと、9回の最終5打席目に左翼へのソロも放つなど、持前の長打力を存分に発揮している。
昨秋の県大会から交流戦まで、スタメン出場した8試合中、実に6試合で第1打席で安打を放った。最初に投手と対戦するなかでも、たぐいまれな対応力があることを示している。この8試合の打率は32打数14安打の.438。昨年夏からレギュラーだった船橋は、主将となった新チームでまさにリーダー的な役割を果たしてきた。
今センバツの発表は24日。東海地区では微妙な位置にいるだけに、祈るようにセンバツ切符の知らせを願っているに違いない。
【船橋の東海大会の打撃成績】
準々決勝(聖隷クリストファー)4打数2安打0打点
準決勝(常葉大菊川)3打数1安打0打点
(ともに2番遊撃でスタメン出場)