春の訪れを告げる97回選抜高校野球大会(センバツ)の出場校を決める選考委員会が、いよいよ24日に開催される。今年の32校はどんな顔ぶれとなるか。今年の選考の注目点をおさらいしたい。
今年の選考では、第4回大会以来、98年ぶりに大阪代表ゼロになる可能性があることが挙げられる。昨年秋の近畿大会では、大阪勢3校が4強に入れなかった。大阪桐蔭、履正社が初戦敗退し、唯一8強に残った大阪学院大が望みを残している。第5回大会以降、92大会連続で出場している大阪勢の連続記録が途切れるのか…。
その他の府県の状況はどうなのか。大阪以外、昨年まで連続して代表チームを出している都道府県のランキングは以下の通り(1枠がある北海道、東京は除く)。
8年連続 広島
7年連続 和歌山
6年連続 山梨、兵庫、大分
5年連続 高知
4年連続 千葉、福井
今年は広島では広島商、和歌山では智弁和歌山と市和歌山、兵庫は東洋大姫路、大分は柳ケ浦、高知は明徳義塾、千葉は千葉黎明、福井は敦賀気比が、それぞれ「当確ランプ」をともしていて、連続記録は伸ばしそう。山梨では山梨学院が選出ライン上にいる。
逆に久しく代表チームを出していない府県では、10年の新潟が最長。2014年の日本文理以降、センバツ選出がない。今年も新潟勢の選出は厳しい状況で11年連続代表なしとなる可能性は高い。
21世紀枠での選出を除けば、島根が8年間、富山が6年間、一般枠での選出がない状態で、今年も両県から選出の可能性は低い。ただ、島根では21世紀枠の候補に大田が入っているため、21世紀枠での選出の可能性は残っている。
24日のセンバツ発表、各都道府県の「ストーリー」にも注目してみたい。