24日、3月に開幕を迎えるセンバツ高校野球大会の出場校が発表された。中でも注目されるのが6大会ぶり(中止となった20年も含む)の出場を決めた横浜だ。同校は昨秋の県大会から15連勝中。あの松坂 大輔氏を擁した1998年以来となる“無敗伝説”の再現を狙う。
当時の横浜は松坂だけでなく、後藤 武敏外野手、小池 正晃外野手ら、後にプロ入りを果たす選手が揃い、投打に隙の無いチームを形成した。秋から神奈川大会、秋季関東大会、明治神宮大会を勝ち抜くとセンバツ大会を制覇。その後も春季神奈川大会、春季関東大会と公式戦の連勝を伸ばし、夏の東神奈川大会を制して再び聖地へ。全国の強豪が打倒横浜を掲げる中、準々決勝でPL学園と延長17回に及ぶ死闘を繰り広げると、決勝戦ではノーヒットノーランで春夏連覇の偉業を達成した。さらには秋の国体優勝を果たし、公式戦44連勝の偉業を成し遂げている。
今年の横浜は秋季神奈川大会から織田 翔希投手(1年)、奥村 頼人投手(2年)の両椀を軸に守り勝つ野球で勝ち上がった。秋季関東大会では決勝戦で昨春センバツ優勝の健大高崎とタイブレークの激闘の末、サヨナラ勝ち。迎えた明治神宮大会でも両椀の活躍が光り、松坂世代以来となる頂に立った。
「横浜1強時代へ」を合言葉に選手達は日々練習を重ねている。伝説の再現なるか。聖地での横浜の戦いから目が離せない。