2025年春の第97回選抜高校野球大会(センバツ)の出場32校が決まった。3月8日の抽選会を経て、3月18日に阪神甲子園球場(兵庫・西宮市)で開幕。13日間(休養日2日を含む)の熱戦が幕を開ける。

昨年秋の明治神宮大会で優勝した横浜(神奈川)は、新チーム発足後、公式戦で15連勝。6年ぶり17度目の出場となったセンバツでも優勝候補に挙げられる。メンバーもタレントそろいで、投打に逸材がそろう。昨年秋の成績は以下の通り。

<神奈川県地区予選(リーグ戦)>

8-1 横須賀

16-0 柏陽

8-1 横浜瀬谷

<神奈川県大会>

2回戦 13-0 金沢

3回戦 7-0 柏木学園

4回戦 6-0 湘南工大付

準々決勝 6-1 武相

準決勝 9-0 横浜隼人

決勝 5-2 東海大相模

<関東大会>

準々決勝 2-0 東農大二(群馬2位)

準決勝 3-2 浦和実(埼玉1位)

決勝 4-3 健大高崎(群馬1位)

<明治神宮大会>

準々決勝 2-0 明徳義塾(四国=高知)

準決勝 3-1 東洋大姫路(近畿=兵庫)

決勝 4-3 広島商(中国=広島)

【投手陣】

センバツ出場校の中でも投手陣のレベルはトップクラスを誇る。左腕の奥村 頼人投手(2年)と、織田 翔希投手(1年)の2枚看板を中心に、昨秋の公式戦15連勝を支えた。投打に活躍が光った奥村は、リリーフに回って勝負どころでの投球が武器で、メンタルもタフ。最速150キロを誇る「スーパー1年生」の織田は、変化球も制球力があり、プロのスカウトもうなるほどの将来性がある。センバツの舞台でも大きく花開く可能性はある。その他、関東大会では右の前田 一葵投手(2年)、左の片山 大輔投手(2年)が、少ないイニングながらマウンドを経験した。

【打撃陣】

関東大会では、プロ注目の1番打者、阿部 葉太外野手(2年)と、クリーンアップを務める奥村 凌大内野手(2年)が打線を引っ張った。阿部葉は12打数5安打の打率.417、奥村凌は10打数6安打の打率6割を誇り、打点はチームトップの5をマークして勝利に貢献している。背番号13の江坂 佳史外野手(1年)も、大会途中からスタメンを勝ち取り、3試合で7打数3安打と結果を残した。関東大会、明治神宮大会では実力は出せなかったが、1年夏から中軸に起用されている4番の小野 舜友内野手(1年)が本来の力を出せば、鬼に金棒となる。

明治神宮大会Vの「秋の王者」横浜が、今センバツで「秋春連覇」できるか。ここ2大会では初戦敗退の屈辱を味わっているだけに、初戦で好スタートを切って、2006年以来、4回目の頂点を目指す。

ベンチ入り選手

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