世代屈指の好投手を攻略した打撃は、課題を補って余りある
23年は横浜と二松学舎大付が関東・東京5枠目を争い、二松学舎大付が選ばれた。
横浜は準々決勝で健大高崎に2対5で敗れたが、7回まで同点で終盤まで食い下がった。一方、二松学舎大付は決勝戦で東海大菅生に2対8と点差こそ離れていたが、それでも都内屈指の好投手・日當 直喜投手(楽天)から10安打をうち、それ以外の試合でも強打を発揮した試合が多かった。
昨年のセンバツでも中央学院が5枠目に選出されたが、関東大会初戦で白鴎大足利の147キロ右腕・昆野 太晴投手を攻略してコールド勝ち。2回戦では健大高崎に3対4で敗れたが、好投手・佐藤 龍月(当時1年)から11安打を放った攻撃力を評価した。
この2校に共通するのは、好投手から安打を放っていることだ。
中央学院は結局、センバツでベスト4まで進出した。関東の選考委員会は甲子園で勝てるチームは好投手からでも安打を多く打てる打撃力が高いチームと結論づけて、その基準で関東大会を見てきたと言えるだろう。
山梨学院が今年もセンバツで躍進を遂げれば、来年以降の関東・東京の比較枠の選考基準により大きく影響するだろう。
2年続けてセンバツベスト8以上の山梨学院。3年続けて上位進出に期待がかかる。