<第106回全国高校野球選手権宮城大会:聖和学園 8-5 仙台育英>◇23日◇決勝◇楽天モバイルパーク宮城

 仙台育英が決勝戦で聖和学園と対戦し、5対8で敗れ、3年ぶりに宮城大会で敗退となった。

 大誤算だった。今年の仙台育英は全国でもトップクラスの投手陣が最大のウリだ。151キロ右腕・山口 廉王投手、148キロ左腕・武藤 陽世投手(3年)、148キロ右腕・佐々木 広太郎投手(3年)、140キロ台中盤の速球を投げ込む右腕・内山 璃力投手(3年)など速球派が多い中、左の変則派として台頭した大山 隆真投手(3年)と140キロ超えの投手を擁し、準決勝までの5試合は41回で、防御率1.98と前評判通りの投手力を発揮していた。

 しかし決勝の聖和学園戦では全員打ち込まれた。先発の山口は2.2回を投げ、被安打9、4失点でノックアウト。さらに武藤も2.1回を投げて被安打5、3失点とリードを許し、佐々木、内山はそれぞれ無失点に抑えたものの、9回に登板した大山は1失点。想定以上の失点に、打線も反撃ができなかった。

 決勝戦では被安打19、8失点とまさかの投手陣崩壊。仙台育英が宮城大会決勝戦で敗退するのは、2009年以来、15年ぶりとなった。