12月9日に3度目の現役ドラフトが行われた。DeNAは阪神から右腕の浜地 真澄投手(福岡大大濠)を獲得し、投手陣の強化を行った。一方で上茶谷 大河投手(京都学園=現・京都先端科学大付)がソフトバンクに指名され移籍となった。
DeNAは第1回の現役ドラフトでは笠原 祥太郎投手(新津/前中日)、第2回では佐々木 千隼投手(日野/前ロッテ)を指名していたが、それぞれ1年目はどれくらい出場していたのだろうか。
笠原は移籍初年度のオープン戦で好投を見せ、開幕ローテーションを勝ち取った。しかし初登板で3回3失点と結果を残せず登録抹消。7月に2度目の先発機会を得るも3回3失点(自責0)で敗戦投手となり、以降は一軍昇格がなかった。移籍後は一軍登板2試合に終わり、同年オフに戦力外通告を受け退団した。
一方で佐々木は開幕一軍入りこそ逃したものの5月下旬に一軍昇格を果たすと、そこから登録を抹消されることなくシーズンを完走した。
28試合の登板で37回を投げ防御率1.95と結果を残した。複数イニングを投げるなど役割は多岐に渡るも最終的には勝ちパターンに入った。ポストシーズンでも勢いは衰えず4試合に登板し防御率0.00。球団にとって1998年以来の日本一に大きく貢献した。
新たに加わる浜池は中継ぎとしての起用が濃厚な右腕。2022年には52試合、2023年も30試合に登板と経験は豊富にある。今シーズンは18試合の登板で、直近年度に比べて登板機会は減った。しかしそのなかで防御率2.11と結果を出しており、まだまだ一軍で通用する力は持ち合わせている。日本一連覇はもちろんリーグ制覇を目指すチームのブルペンを支える存在となることに期待がかかる。