楽天から自由契約となっていた田中 将大駒大苫小牧出身)が巨人に入団することが決まった。入団会見では、「やりがいを感じたい。ジャイアンツからお声がけがありうれしかったです」とコメントした。昨シーズンはわずか1試合の登板にとどまり、未勝利だっただけに新天地での復活に期待をかけるファンも多い。また、小学生時代のチームメートである坂本 勇人八戸学院光星出身)と同じユニフォームに袖を通すことになったことで話題も呼んでいる。

 そんな田中は日米通算197勝を挙げており、大きな節目である200勝まであと3勝に迫っている。日米通算での200勝到達はダルビッシュ 有東北出身/パドレス)が昨年達成しているが、これはアメリカでの達成だった。NPBでの試合で日米通算200勝を達成したのは、2016年の黒田 博樹(上宮出身/広島)が最後。ちなみにNPBだけで通算200勝に到達したのは2008年の山本 昌(日大藤沢出身/中日)となっている。

 過去、200勝到達時に巨人に在籍していた投手は工藤 公康(名古屋電気出身/2004年)、堀内 恒夫(甲府商出身/1980年)、藤本 英雄(旧制下関商出身/1955年)、中尾 碩志(京都商出身/1955年)、別所 毅彦(旧制瀧川中出身/1955年)の5人。このなかで、巨人一筋で現役を終えたのは、意外にも堀内と中尾の2人だけしかいない。工藤と別所は巨人に移籍後200勝に到達しており、藤本は200勝達成後に中部日本(現中日)へと移籍している。

 通算400勝を挙げ、巨人の永久欠番にもなっている金田 正一(享栄出身)は、巨人に移籍する前の国鉄時代に200勝に到達していた。日本で初の200勝投手となったスタルヒンは199勝で巨人を退団しており、戦争を経て復帰したパシフィックで1946年に200勝を達成した。

 はたして田中は巨人のユニフォームで節目の日米通算200勝を達成できるだろうか。その投球に注目が集まる。