株式会社ジャパンリーグは30日、昨冬に沖縄で行われたジャパンウィンターリーグ2024に出場していたロビー・テネロビッツ外野手が、西武の二軍・三軍春季キャンプにテスト生として参加することを発表した。NPBのキャンプ参加選手は、リーグ発足3年目で史上初の快挙となる。
テネロビッツは昨年のジャパンリーグで3本塁打を記録しリーグ本塁打王に輝いた。トライアウト選手として参加のため半期のみの出場だったが、持ち前のパワーで存在感を放っていた。
今回の快挙に誰よりも嬉しさを滲ませるのがジャパンウィンターリーグの鷲崎 一誠代表だ。選手派遣が決まり、「快挙ですね。決まってよかったです」と胸をなでおろした。テネロビッツ選手は30歳と年齢も決して若くない。それでも召集された背景について、「打撃のインストラクターの資格も持っていてコーチングスキルも高い。そういった意味でもNPBの二軍・三軍の選手にいい影響があるという意味で、テスト生として招集する要因の一つにもなりました」と説明していた。
また、広島から自由契約となっていた内間 拓馬投手(宜野座―亜細亜大)がアメリカの独立リーグ・オタワタイタンズ、同じく元広島の坂田 怜投手(正智深谷―中部学院大)もオーストラリアの独立リーグ・レッドランズレイズベースボールクラブと契約を結んでいる。リーグに参加していた計24選手が新たな契約を掴んだことについても鷲崎氏は、「NPBで自由契約になった選手のチャレンジの舞台になったと証明できた」と自信を覗かせていた。
同リーグは、高校・大学・社会人と多様なカテゴリーで出場機会に恵まれなかった選手のアピールの場や、野球を通じた国際交流の場を目的として2022年に発足。今年から西武をはじめ楽天、DeNAとNPB球団も続々と選手派遣を行った。MLB・NPBなどの8か国40球団以上のスカウトが来場しており、今後も注目の存在となりそうだ。
【ロビー・テネロビッツ選手・プロフィール】
参加リーグ:JWLアドバンス2024
生年月日:1995年1月6日(30歳)
出身:アメリカ合衆国
身長/体重:185.4㎝/106.5㎏
経歴:カンポリンド高→カリフォルニア大バークレー校→タンパベイ・レイズ→シンシナティ・レッズ→シアトル・マリナーズ→サンディエゴ・パドレス
【本人コメント】
JWL2024に参加し、日本の野球や文化に魅了されました。
再び日本でプレーする機会を得られたことを光栄に思います。
歴史ある埼玉西武ライオンズの一員になれるように全力を尽くします