選手たちの仕上がりの確認でゼット測定が最適だった

トレーニングを年間通じてやり続けることで、結果を出してきた鍛治舎監督。実際、秀岳館県岐阜商では厳しい練習を通じて、選手を鍛え上げていたようだ。

「週3回はトレーナーのメニューを最初に90分こなしました。シーズンによってメニューは変わりますが、あとは12~2月、4~6月中は週3日ほど学校から5キロ離れたところにある公園まで走って、そこにある777段の階段を登る。そして下って、また5キロ走る。それを1時間以内に戻ってくるという形で、遠征から帰って来てもやっていました。そうやって、筋トレとロングラン、そして階段で自重を持ち上げることで鍛えていました。
県岐阜商では、朝練で週4日間は2班に分けてトレーニング。週2日は標高330メートルの山まで走って移動して登る。そして下って走って戻ってくるのを70分に設定していました。
そして練習になれば実践練習をしつつ、トレーニングをしました。アップでは腹筋と背筋300回ずつ。腕立て200回は毎日当然やっていました。手押し車もアップ前にいろんな種類をやらして鍛えていました。バッティングの合間にはエアロバイクやエルゴメーターをやったり、ティーバッティングでも早打ちでロングティーをやったり、スクワットティーを連続20球7セットを課すことで、実践練習の中にトレーニングをやっていました」

そうやってトレーニングと実践練習のバランスをとっていた鍛治舎監督。そのなかでゼット測定が各選手たちの仕上がり具合をチェックするのに、最適だったという。

「当時は年3回測定していたんです。4ヶ月毎を目安にやっていて、1回目は5月の連休中、2回目は8月末、そして3回目は12月末に実施していました。そうすると、どれくらい仕上がっているかはもちろん、これからどれくらいまで数字を伸ばしていくのか考えやすかったですね」

秀岳館県岐阜商ではともに結果を出した。鍛治舎監督の采配、そして指導力はもちろん素晴らしいが、その裏側にはゼット測定の存在があったようだ。

名将が称賛した2人の教え子の成長エピソード

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