12月9日に3度目の現役ドラフトが行われた。ロッテは中日から石垣 雅海酒田南出身)を獲得した。一方で平沢 大河(仙台育英出身)西武に指名され移籍となった。

 ロッテは第1回の現役ドラフトでは大下 誠一郎白鴎大足利出身/前オリックス)、第2回では愛斗(花咲徳栄出身/前西武)を指名していたが、それぞれ1年目はどれくらい出場していたのだろうか。

 大下は移籍初年度の2023年に開幕一軍を勝ち取るも、シーズンを通じて一軍に留まることができなかった。代打での起用がメインで23試合中15試合が代打での出場だった。代打打率.286(14-4)、1本、2打点、得点圏打率.500と勝負強さを発揮している。

2年目の今シーズンは開幕一軍スタートからポストシーズンまでフルで一軍に帯同するも、出場試合数は前年とほぼ変わらず22試合だった。起用法も前年同様に代打メインだったが、代打では10打数ノーヒットと快音を響かせることができなかった。

 2024年から加わった愛斗も大下同様に途中出場が多かった。しかし起用法は大下と異なった。52試合の出場中、守備からの出場が25試合と代打ではなく守備固めでの起用がメインだった。守備では光るプレーを随所に見せた一方で打率1割台と打撃面では苦戦。外野のレギュラー争いに加わることができなかった。

 新たに加わる石垣も過去2年と同様に野手であり、内野の全ポジションを守ることができるユーティリティープレーヤーだ。今シーズンも一軍ではわずか9試合の出場だったが、4つのポジションすべてで起用された。一方で打撃面では通算打率1割台、今シーズンも2割ちょうどと苦しんでいる。新天地で「打つこと」で存在感を見せることができれば、ユーティリティー性もあわさって一軍でのチャンスは広がるはずだ。