いよいよ球春到来。1日に一斉スタートした12球団のキャンプで昨秋のドラフトを賑わせた大学生ルーキーがはつらつとしたプレーを見せている。

 楽天の黄金ルーキー・宗山 塁内野手(広陵明治大)は、グッズの特設販売エリアが設けられる異例の対応からも期待の高さが伺える。プレーでも「背番号1」のユニホームに袖を通しグラウンドで躍動。自慢の守備ではレギュラーを争う村林 一輝内野手(大塚)と共に遊撃手でノックを受けると、華麗なグラブ捌きにステップで軽快な動きを見せた。打撃でも柵越えを放つなど攻守に存在感を見せ、早くも攻守でアピールしている。

 同じくドラフト1位のロッテ・西川 史礁外野手(龍谷大平安青山学院大)は、フリー打撃で快音を響かせた。初日は悪天候に見舞われ、室内での練習となったがトスバッティングで豪快なスイングを披露した。守備はキャンプ前に高校時代以来となる内野手の挑戦も視野に入れていたが、吉井 理人監督が外野手一本勝負を明言。2日目には朝から外野手ノックを受け、汗を流していた。

 西武のドラフト2位・渡部 聖弥外野手(広陵大阪商業大)は打撃練習で強烈な打球を放った。SNSで打撃練習が公開されると、がっしりとした太ももから鋭いスイングで打球を飛ばし、室内練習場に大きな音が響き渡っていた。同球団はレギュラー白紙のサバイバルキャンプとなっており、持ち味の打撃でアピールして開幕一軍を掴み取りたいところだ。