第97回選抜高校野球大会(センバツ)の出場32校が決まり、球児たちは3月18日の開幕に向けて準備を進めている。大会で注目される球児たちを紹介していきたい。

 2年ぶりのセンバツ出場となる大垣日大(岐阜)のトップバッター、山口 誠之助外野手(2年)は、昨年秋の大会で高打率をマークした。岐阜大会で26打数11安打の.423、東海大会では15打数6安打の.400、明治神宮大会こそ安打はなかったが、秋季県大会初戦から9試合連続で安打をマークし、トータルでは45打数17安打、打率.378を記録した。岐阜大会では2回戦から5試合連続して打点をマーク。チャンスメーク役の1番打者でもあり、得点源ともなった。岐阜大会決勝では貴重な同点打も放っている。

 積極的な姿勢も貫いた。昨年秋の大会を通じて46打席中、三振と四死球がそれぞれ1つずつしかない。早めに打っていく姿勢も奏功しているとともに、唯一の四球は、満塁からの押し出し四球と、状況に応じた打席でもチームに貢献してきた。三振をしない打者としても指揮官から信頼を勝ち取った。

 169センチ、75キロと決して体格には恵まれていないが、中3時にはボーイズ選手権に出場。大垣日大では2年夏からレギュラーとして活躍してきた。センバツでも、小柄な「切り込み隊長」の出塁が、チームの勝敗のカギを握る。

【山口の岐阜、東海、明治神宮大会の成績】

<岐阜大会>

1回戦(加納)5打数1安打0打点

2回戦(岐阜)5打数3安打1打点

3回戦(東濃実)3打数1安打1打点

準々決勝(岐阜総合学園)4打数2安打1打点

準決勝(岐阜第一)5打数3安打1打点

決勝(中京)4打数1安打1打点

<東海大会>

準々決勝(中京大中京)5打数3安打0打点

準決勝(岐阜第一)5打数1安打0打点

決勝(常葉大菊川)5打数2安打1打点

<明治神宮大会>

1回戦(東海大札幌)4打数0安打0打点