DeNAは4年目小園のローテーション入りで今年こそリーグ優勝を


高校時代の小園 健太

 ルーキーは全員2軍スタートの日本ハムからは5位指名の山縣 秀内野手(早稲田大)を推す。超難関校である早稲田学院出身の頭脳派で、その華麗でアクロバティックな遊撃の守備は、天賦の身体能力とボディバランスの賜物。最近では中日の田中 幹也と双璧、あるいはそれ以上の才能を感じさせてくれる逸材だ。バッティングに難があるとはいえ、広島の菊池 涼介や矢野 雅哉を彷彿とさせるありえない忍者プレイはいわゆる「銭が取れる」一芸タイプのプロフェッショナルなので、ファームで燻らせるのはもったいない。是非1軍グランドでのパフォーマンスを見てみたい選手の一人である。

 ルーキーではないが新人王有資格者の中で特に期待したいのは、4年目となる我がDeNAの小園 健太市和歌山)だ。オフは筋トレによる肉体改造に成功し、ボールに力強さが加わった。同期の深沢 凰介専大松戸)が昨年ブレイク寸前で無念のリタイアをしたが、小園はこのまま怪我なく順調にキャンプを過ごせば開幕1軍どころかローテーションの一角に食い込んでいける可能性も高いのではないか。セ・リーグで高卒4年目投手の新人王は1971年巨人の関本四十四(糸魚川商工=現・糸魚川白嶺)以来となり、もし54年ぶりの快挙が実現すれば、バウアーも再加入したDeNAのリーグ優勝はかなりの高確率になるのは間違いないだろう。

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