2025年春の第97回選抜高校野球大会(センバツ)の出場32校が決まった。3月7日の抽選会を経て、3月18日に阪神甲子園球場(兵庫・西宮市)で開幕。13日間(休養日2日を含む)の熱戦が幕を開ける。出場校の昨秋地区大会ベンチ入りメンバーを紹介していく。
昨年秋の静岡大会で2年ぶり5度目の優勝を果たした常葉大菊川が、2年ぶりのセンバツ出場を決めた。東海大会でも2戦連続の逆転勝ちと接戦を制して、決勝に進出。逆転負けを喫して準優勝に終わったが、中盤まではリードする展開で、実力の高さが評価された。昨年秋の成績は以下の通り。
<静岡県大会>
予選1回戦 14-1 浜松東
予選代表決定戦 7-1 遠江総合
2回戦 8-0 静岡
3回戦 9-0 湖西
準々決勝 5-0 桐陽
準決勝 4-2 東海大静岡翔洋
決勝 9-5 掛川西
<東海大会>
準々決勝 4-1 中京(岐阜2位)
準決勝 5-4 至学館(愛知1位)
決勝 4-7 大垣日大(岐阜1位)
【投手陣】
左腕エースの大村 昂輝投手(2年)がチームを引っ張った。東海大会で2戦連続完投勝利。初戦の中京戦は5安打1失点(自責0)の快投だった。静岡大会でも完封1を含む、3試合で完投勝利をマークするなど、優勝に大きく貢献。29回を投げて四死球はわずか1という抜群の制球力も武器だった。
【打撃陣】
東海大会では主将の橘木 千空内野手(2年)が2試合で10打数5安打、打率5割と好調だった。初戦の中京戦では5打数4安打と大当たり。昨年夏までのチームでは4番に座っていたが、新チームからは1番に起用され、打線のけん引役を担った。その他、7番の町田 稔樹捕手(2年)が打率3割を超え、下位打線を引っ張った。中京戦では石田 琉士音内野手(1年)、至学館戦では佐藤 大加良内野手(2年)が、それぞれ逆転勝ちを決める決勝打を放つなど、日替わりでヒーローも誕生。爆発力こそないが、束になって襲いかかる打線の強さを見せつけた。
2007年にはセンバツ優勝の実績もある常葉大菊川だが、2年前は初戦敗退に終わった。今年は初戦突破を果たし、初優勝した18年前の快進撃の再現を狙う。