日本高野連が今年の夏の甲子園のスケジュールを発表。大きな変化があった。

【一覧】今年の甲子園スケジュール一覧と入場料金

出場校の8割近くが二部制で初戦を迎える

 まず、昨年開幕から3日間に行われた朝・夕二部制が6日間に拡大される。昨年は午前中8時から2試合、17時から1試合の3試合だったのが、今年は朝8時から2試合、16時15分から2試合と朝2試合、夕2試合の4試合制に変更となった。

 大会4日目(8月8日)は第1試合8時、第2試合10時30分の2試合のみになり、大会3日目まで順延、継続試合などがあれば、第3試合以降に組み込まれる。

 昨年、二部制の期間に登場した学校は大会3日目までの9校のみだが、今年は38校と、ほとんどの学校が甲子園初戦で日中で気温が上がりやすい13時〜15時を避けて戦うことになる。

 さらに開会式は史上初の夕方開催となる。開幕日の試合は17時半から1試合のみとなった。これまで甲子園開幕日は朝9時もしくは8時半から開会式+3試合という形だったが、選手たちにとっては負担が大きいという声が挙がっていた。

 2023年、甲子園開幕日の第3試合で初戦を迎えた仙台育英の湯田 統真投手(明治大)はコンディション調整の難しさをこう語っていた。

「普通の第3試合の場合、通常であれば、それに合わせてゆっくり起きることもできて、調整もじっくりと出来ます。ただし甲子園初日の第3試合は朝9時の開会式の時点で早起きするのは確定していて、試合まで時間がかなりできてしまうんです。空いた時間は公民館で待機。いつもと違うので、コンディション調整もほんとうに難しいです」

 ちなみにこの年の仙台育英は、それまでの2試合が長引き試合開始は17時35分と大きく遅れた。結局試合は19対9の大荒れだった。

 2023年夏に仙台育英と対戦した浦和学院の森大監督もこう話している。

「本当に難しかったですね。それは相手の仙台育英さんも条件が同じだと思いますが、9対19という点差になったのは調整の難しさの影響は否めないと思っています」

昨年の二部制には問題も多かった

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