2月9日、日本大学三軒茶屋キャンパスにて、第67回関東地区準硬式野球選手権大会(以下、関東選手権)の組み合わせ抽選会が行われた。
今大会、優勝すれば8月に開催される準硬式界にとって最高峰の大会・全日本大学準硬式野球選手権大会への出場が無条件で決定。2位に入れば、代表決定戦への出場権が手に入る。全国に繋がる数少ない道のりである。
一方、普段のリーグ戦では2部以下の下部リーグに所属するチームは、強豪校と公式戦を戦える唯一の舞台でもある。関東選手権の意義は、どんなチームにとっても大きな大会になっている。
そんななか、前回大会の優勝校であり、2024年に全国制覇を成し遂げた中央大は、「去年は全国制覇を成し遂げましたが、チャレンジャーのつもりで戦います」と主将・相野七音内野手(花巻東出身)は語る。3回戦でライバル・日本大と対戦する可能性があるが、これから最終調整に入るとのことで、大会連覇へ着々と準備を進める。
前回は準優勝に終わり、全国大会ではベスト4に終わった法政大の主将・菊池開斗内野手(花巻東出身)は、「去年の4年生たちの思いも背負いながらも、1回戦は何があるかわからないので、しっかり準備したい」と去年達成できなかった優勝へ、一戦必勝の姿勢。
また3位に終わった帝京大は「今後、帝京大が強豪といわれるようにしたい」と主将・小川塁内野手(水城出身)は語る。初戦で同じ東都の2部王者・国学院大との戦いが予想されるが、強い思いをもって優勝を目指して戦う。
今大会ノーシードながら、2022年に全国制覇を達成した強豪・日本大は主将・小川 慶人内野手(日大豊山出身)が「関東選手権を優勝して全日本を決める予定だったので、どこが来ても勝つだけです」と中央大と3回戦で当たる可能性はもちろん、1回戦から勝ち上がることを気にしていない。
同じくノーシードの強豪・早稲田大も、主将・井上慎太外野手(栄東出身)が「試合数が増えてしまいますが、その代わりに勢いに乗れる」と悲観することなく、むしろメリットにとらえて、関東大会に臨む。2つ勝つと、第1シード・関東学院大との戦いが控えるが、そこまでに勢いを作れるか。
各チーム目指す目標は様々。それぞれの思惑が交錯する関東大会は、今年も大いに盛り上がりそうだ。