2025年春の第97回選抜高校野球大会(センバツ)の出場32校が決まった。3月7日の抽選会を経て、3月18日に阪神甲子園球場(兵庫・西宮市)で開幕。13日間(休養日2日を含む)の熱戦が幕を開ける。出場校の昨秋地区大会ベンチ入りメンバーを紹介していく。
伝統校・高松商(香川)は、昨年秋の四国大会で準優勝し、2年ぶり29度目のセンバツ出場を決めた。29度目の出場とセンバツ37勝は、今回参加出場校中、最多を誇る。2016年の準優勝も記憶に新しい。昨年秋の成績は以下の通り。
<香川県大会>
3回戦 7-0 坂出
準々決勝 8-4 大手前高松
準決勝 12-2 高松東
決勝 5-4 尽誠学園
<四国大会>
準々決勝 8-0 高知中央(高知2位)
準決勝 5-3 新田(愛媛1位)
決勝 3-5 明徳義塾(高知1位)
【投手陣】
複数の計算できる投手をかかえる。四国大会では右腕エース・末包 旬希投手(2年)が3試合中、2試合に先発し準優勝に貢献。その他、四国大会決勝で先発した外野手兼任の高藤 快渡外野手(2年)や、香川大会で先発も務めた行梅 直哉投手(2年)に、筒井 羽琉投手(2年)、髙橋 友春投手(2年)、相内 奏投手(1年)も香川大会で登板を経験した。層の厚さもチームの武器になっている。
【打撃陣】
四国大会で最も結果を残したのは下位打線に座る和泉 翔大捕手(2年)。3試合すべてスタメンマスクを被り、11打数6安打で.545の打率を誇った。すべての試合で2安打を放って打点もマークした。1番・山田 圭介内野手(2年)、5番・高藤 快渡外野手(2年)も4割を超える打率を残した。打率は1割台と低迷した3番・橘 朋宏外野手(2年)は、放った2本がともに本塁打。それも準決勝の2打席連発と、長打力は折り紙付き。積極的なフルスイング打法が印象的な高松商打線は、今年も健在だ。
記念すべき第1回大会(1924年)の優勝校で、ここまで優勝2回、準優勝3回と実績ではトップクラス。準優勝した2016年では、あと1歩届かなかった1960年以来、65年ぶりの優勝に挑む。