11日、プロ注目の二刀流として話題を呼び、先月にアスレチックスとマイナー契約を結んでいた森井 翔太郎内野手(桐朋)が記者会見に臨んだ。

 会見には森井と桐朋で指揮を執る田中 隆文監督が出席。冒頭では「1月15日にアスレチックスとマイナー契約を結ばせていただきました」と挨拶し、 「小さい頃からの夢でしたし、メジャー球団と契約できることは嬉しいです。見ていた世界にすぐに行けるわけではないですけど、一歩一歩やっていきたいです」と続けてた。

 マイナー契約からのスタートとなるが今後の展望について聞かれると、「4、5年でメジャーにあがれたら最高ですが、球団の考えもあると思います。どうなるかわかりませんが、自分の希望とすれば4・5年で昇格できたらと思います」と話していた。

 森井は高校通算45発、投手としても153キロを計測した身体能力の持ち主。桐朋中学の軟式チームでプレーすると、高校進学後も1年時から試合出場を重ねて注目の存在となった。

 多彩な才能は野球だけでなく、勉学でも発揮された。名門大医学部や東大・京大を志望する選手も多い都内屈指の進学校で文武両道の道を歩んだ。得意な科目は小学校の頃から英語だと言い、「英語は昔から『できて損はない』と思っていましたし、アメリカにいきたい気持ちがあったので自然と取り組む時間も長くなっていきました」と夢への努力を惜しまない姿勢に、田中 隆文監督も「勉強からも逃げず取り組んでいます」と称えていた。

 今夏初戦の富士森戦ではNPB12球団、MLB2球団も含めた14球団が集結したが、本来の力を発揮することが出来ず初戦敗退。プロ志望届を提出後に渡米し、今回の契約に至った。前例なき挑戦を選択した森井から今後も目が離せない。

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